WHO元事務局長、中嶋宏氏死去

 【共同】世界保健機関(WHO)によると、日本人初の事務局長を務めた中嶋宏(なかじま・ひろし)氏が26日、病気のため自宅のあるフランス西部ポワチエの病院で死去した。84歳だった。

 東京医科大、パリ大医学部を経て1974年にWHO本部に入り、78年から西太平洋地域事務局長を務めた後、88年に第4代事務局長に選出。日本人として初めて選挙によって選ばれた国連機関代表となった。

 エイズやポリオなど感染症の撲滅に尽力した。93年の再選時に欧米が「事務局運営の手腕に欠ける」と批判キャンペーンを展開。3選目の事務局長選へは不出馬を表明し、98年に退任した。

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