古典&現代舞踊『21世紀の日本舞踊:歌舞伎舞踊からボレロまで』公演

(c) Edo-Tokyo Museum

ニューヨークのジャパン・ソサエティー舞台公演部は、2023~2024年シーズンのプログラムとして、古典&現代舞踊『21世紀の日本舞踊:歌舞伎舞踊からボレロまで』の公演を実施する。日本舞踊界から重鎮・花柳基、歌舞伎役者としても大人気の吾妻徳陽(歌舞伎名:中村壱太郎)を迎えて、伝統的な歌舞伎舞踊の演目「鳥羽絵」を邦楽生演奏付きで、さらに西洋音楽の不朽の名作「ボレロ」に大胆に日本舞踊を振り付けた新作「ボレロ〜安珍清姫伝説〜」を後半にしつらえた2演目で上演する。

「鳥羽絵」は江戸時代に作られた作品で、漫画の祖先と言われる戯画を題材にしたもので、リズミカルでユーモアと笑いに溢れる踊りだ。一方、「ボレロ〜安珍清姫伝説〜」はモーリス・ラヴェルの名曲「ボレロ」に合わせ、恋しい男・安珍を追いかけるうち、自らの情念に飲み込まれ大蛇になってしまう娘・清姫を描いた「安珍・清姫伝説」を語るもの。

振付は、四世宗家家元花柳壽輔に師事し、古典舞踊を基盤にしつつも創作舞踊や舞台・テレビ・メディアでも振付・出演に引くてあまたの花柳源九郎が手がけ、伝統に囚われない日本舞踊の新しい可能性を探求している。清姫役は、吾妻徳陽がその女形としての技量を披露する。

ふたつの舞踊演目をはさんで、三味線・歌・笛・囃子による邦楽演奏も楽しめる。アメリカではつとに稀な機会となるプログラムだ。(英語字幕付き・日本語上演)

また、各公演の上演1時間前に、カリフォルニア州立大学サン・バナディーノ校のカーク・カネサカ教授によるプレパフォーマンス・レクチャーが行われる(公演のチケット購入者対象。参加無料)。

■日時: 1月24日 (水) 7:30pm
(終演後に「アーティストとメンバーのプライベート・レセプション」)
1月25日 (木) 7:30pm(終演後に「アーティストQ&A」あり)
1月26日 (金) 7:30pm
■チケット料金: 一般55ドル/JS会員44ドル
■会場:ジャパン・ソサエティー館内(333 East 47th Street)
■チケット情報:www.JapanSociety.org/performingarts

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