運輸業界でシリコン・バレー型起業を促進 〜 テネシーを拠点に新事業を育成

 運輸業界の起業家集団が新事業や新興企業の育成を目指すシリコン・バレー型の革新センターを立ち上げた。陸運や貿易港ターミナルの分野に応用できる新技術や事業案の発掘と育成、そして投資と人材を運輸業界に引きつける狙いがある。

 革新センターの支援者たちは、おもにベンチャー・キャピタル会社の創設者らであり、そのなかには、アクセス・アメリカ・トランスポート(Access America Transport)の元最高経営責任者(CEO)も名を連ねている。

 アクセス・アメリカ・トランスポートは独立系の運輸業務運営管理業者で、米運輸業界で約2年前に巻き起こった大規模の業界内統合のなかから誕生した。

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、起業家集団は、「ダイナモ(Dynamo)」と名付けられた新事業育成制度をテネシー州チャタヌーガで運営し、起業家らが開発する事業案や技術案の有効性を、フェデックスやUPSを筆頭とした配送業界大手や製造業大手の協力によって現場検証する。

 運輸や物流に関する技術業界大手の創設者らのなかにも、運輸業界での起業や投資に興味を持つ人は少なくない。たとえば、アマゾンの創設者ジェフ・ベゾス氏やイーベイの創設者ピエール・オミディヤー氏、ウーバーの共同創設者ギャレット・キャンプ氏は最近、シアトル拠点の貨物予約ウェブサイトのコンヴォイに投資している。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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