円高で企業業績下振れも アベノミクスに強い逆風 

 円高ドル安が止まらず、輸出企業の業績が下振れる懸念が強まってきた。外国為替市場で円相場は一時約1年5カ月ぶりの水準となる1ドル=109円台まで上昇した。米国の早期利上げ観測の後退が根底にあるが、日銀の金融緩和に対する限界論も影響。円安株高に支えられてきたアベノミクスに強い逆風が吹いている。

 「海外の投機筋がどこまで円高ドル安が進むのか試している。一気に1ドル=105円程度まで走る可能性が出てきた」。市場関係者は円相場のトレンドの変化に神経をとがらせる。

 最大の要因は、米国の利上げを巡る認識の変化だ。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は先月末の講演で「金融政策の正常化は用心深く進めるのが適切だ」と話し、今後の利上げに慎重な姿勢を示した。(共同)

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