「ダッシュ・ボタン」の人気は上々 〜 アマゾン、取り扱いブランドを激増

 アマゾン(Amazon)は、有料特典制度「プライム」(年会費99ドル)の会員のためにオンライン注文を簡便化する小型装置「ダッシュ・ボタン(Dash Button)」によって買えるブランドを大幅に拡充した。

 ニューヨーク・タイムズによると、ダッシュ・ボタンは、オンライン購入を劇的に簡単にするために同社が約1年前に始めたサービスで、利用者は、車の遠隔操作鍵ほどの大きさの装置に付いたボタンを押すだけで日用品を注文できる。

 アマゾンはこのほど、ダッシュ・ボタンで注文できる商品をこれまでの約30ブランドから100ブランド以上に拡大した。追加されたブランドには、、コンドームの「トロージャン(Trojan)」や菓子の「スリム・ジム(Slim Jim)」、電池の「エナジャイザー(Energizer)」、飲料の「レッド・ブル(Red Bull)」が含まれる。

 プライム会員は、それぞれの商品のボタンを押すだけでオンライン注文と支払いが完了する。

 ダッシュ・ボタン事業のダニエル・ラウシュ責任者によると、ダッシュ・ボタン利用者は現在、1分間に1回以上のペースでダッシュ・ボタンを押しているという。

 ダッシュ・ボタン装置1個に4.99ドルの利用料がかかるが、1回試して気に入らなければ返品することで全額が返ってくる。

 同社は、日用品が減っていることに気付いた消費者がその場ですぐに発注できるよう、専用ボタンを食料品キャビネットの内側やカウンターの上、薬戸棚に取り付けられるようにしたことで、新たな小売市場を開拓した。

 ニューヨーク大学のスコット・ギャロウェイ教授(マーケティング学)は、「客の購入様式をさらに詳しく分析することで、アマゾンは、客が発注する前に客の必需品を送ってくるようになるだろう」と予想する。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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