共和5月決戦、分水嶺に 民主クリントン氏濃厚で トランプ氏、リード拡大

 大統領選は26日、クリントン前国務長官(68)の民主党指名獲得が濃厚となり、焦点は共和党の行方に移った。共和党候補指名争いをリードする実業家トランプ氏(69)は26日、東部5州の予備選で全勝し、ライバル2人との差を拡大。中西部インディアナ州で5月3日に開かれる予備選が選挙戦を左右する分水嶺となる。

 インディアナでトランプ氏が勝利すれば、7月の党大会前に代議員の過半数を確保して指名獲得を決める可能性が高まる。残りの代議員を全て獲得しても過半数に届かないクルーズ上院議員(45)らは崖っぷちに立たされた。インディアナ州予備選は、トランプ氏の指名獲得を阻む「最後のチャンス」(ニューヨーク・タイムズ紙)だ。

 トランプ氏は26日夜、地元ニューヨークで「インディアナで勝つ」と宣言した。終盤戦は勝者総取り方式の州が多く、トランプ氏はインディアナも制して勢いを保つ構えだ。クルーズ氏はインディアナ州で「選挙戦はわれわれに有利な土地に移る」と必勝を誓った。(共同)

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