被爆者参加で調整 元米兵同席「和解」発信も

 日米両政府は24日までに、オバマ大統領が広島市の平和記念公園を訪れ献花し、所感を述べる一連の行事に、被爆者が参加する方向で調整に入った。元米兵捕虜も同席する可能性があり、米政府は戦争で傷ついた日米両国の関係者を対面させることで「和解」のメッセージを発信したい意向だ。

 日米関係筋によると、オバマ氏に同行する安倍晋三首相も所感を表明する見通し。「世界の核軍縮に向けた所感」(官邸筋)を述べる方向で、唯一の核兵器使用国と被爆国の首脳がそろってメッセージを発信することにより核軍縮の機運を高めたい考えだ。

 ホワイトハウス高官は18日、式典で被爆者とオバマ氏が対面する可能性があると説明していた。米国では原爆投下が終戦を早めたとする正当化論が根強い。被爆者との公式な面会は原爆投下に対する「謝罪」と批判される懸念があるため、短時間の接触にとどめるなどの形式を模索しているもようだ。(共同)

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