米、追加利上げ見送りへ FOMC、2日目始まる

 米連邦公開市場委員会(FOMC)の2日目が15日、首都ワシントンの米連邦準備制度理事会(FRB)本部で始まった。5月の雇用統計で新規就業者数の伸びが急減速したことや欧州連合(EU)離脱を問う英国の国民投票を来週に控えていることなどから、市場では追加利上げは見送りとの見方が大勢だ。

 午後2時に政策声明やFOMC参加者による政策金利水準の見通しなどが発表される。会合後にイエレン議長が記者会見する。

 5月下旬の講演で「数カ月のうち」の利上げに言及したイエレンFRB議長は、雇用統計の悪化を受けて、その後の講演では6月見送りを示唆している。ただ、米経済を引っ張る個人消費は4月以降、堅調な伸びを示しており、成長の持ち直し観測が強まっている。市場は、物価の上昇傾向が強まりつつあることへのFRBの見方や、英国民投票など海外要因によるリスク、雇用の基調についての評価がどうなるかに注目している。会見で議長が次回7月会合の利上げ可能性に言及するかも、大きな関心を呼びそうだ。(共同)

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