クリントン氏の譲歩狙う 公約巡りサンダース氏

 大統領選の民主党候補指名争いで、サンダース上院議員は16日のビデオ演説でも敗北宣言しなかった。指名獲得が絶望的でも撤退表明をしないのは、指名を確実にしているクリントン前国務長官から譲歩を引き出し、7月の党大会で採択される党の事実上の公約である綱領に自身の看板政策を盛り込む狙いがある。

 サンダース氏は演説で「われわれの目標は共和党のトランプ氏を倒すことだ。もう少ししたら、そのための役割を果たす」と述べ、いずれクリントン氏への支持を表明する方針を示唆した。

 公立大学の授業料無償化や最低賃金の時給15ドル(約1560円)への引き上げなど、自身が主張する政策を綱領に反映させて「史上最もリベラルな綱領」を作り上げると支持者に誓った。(共同)

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