ネット速度が宣伝と違う 〜 TWC、NY州の調査で判明

 タイム・ワーナー・ケーブル(TWC)がニューヨーク州で提供する高速インターネットサービスが、宣伝通りの高速に達していないことが判明した。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、ニューヨーク州司法省は2015年10月、州内のネット接続業者(プロバイダー)が広告の内容と同じ速度でブロードバンド(高速大容量)接続を提供しているかどうかの調査を開始。エリック・シュナイダーマン司法長官の特別顧問を務めるティム・ウー氏が実務を指揮している。

 ウー氏はネットの中立性確立に取り組む活動家(アクティビスト)で、ブロードバンド企業に対する厳しい調査の必要性を長年訴えている。調査が始まった当時、対象となったTWC、ケーブルビジョン・システムズ、ベライゾン・コミュニケーションズはいずれも「広告通りの接続速度を提供している自信がある」と主張していたが、このほどまとまった速報値ではTWCの評価が他のプロバイダー比べて特に低かった。

 ウー氏は、最近TWCを600億ドルで買収したチャーター・コミュニケーションズあてに「信頼性、パフォーマンス、インターネットの接続速度および営業方法を大幅に改善するよう望む」という書簡を送っている。

 チャーターは、数カ月以内にTWCのブランド名を廃し、「スペクトラム」に変更する計画を進めている。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る