小売業者の倉庫リース、記録的に増加

 小売業者による倉庫スペースのリース件数が急増し、記録的水準に達している。インターネットで買い物する人が増え、人口の多い地域に近い場所に商品を保管する必要が高まったためだ。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、2016年4〜6月期の小売業者による事業用スペースのリース面積は合計で7010万平方フィートと、30年以上前に集計を始めて以来最大となった。昨年同期比では6%の増加(不動産大手クッシュマン・ウェイクフィールド調べ)。事業用不動産大手CBREの集計でも、倉庫スペースの空き率は現在8.8%で、25四半期連続で低下している。

 小売業者がウェブ販売部門で扱う商品の倉庫を確保しようとする動きは、倉庫の建設速度を上回っている。都市近郊に小規模の集配拠点を構える最近の流れも、一部の地域で倉庫の空き率が1桁台の前半に下がっている原因だ。

 CBREの米州市場アナリスト、ジェフリー・ハブシー氏は「好況と物流の変化が倉庫需要を高めている。今はふさわしい商品を消費者の近くに置くことが重要で、それは集配拠点が増えることを意味する」と説明する。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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