大手配送業者が、仕分け拠点を増やすなどして年末商戦に向けた態勢を整えている。
ウォールストリート・ジャーナルによると、フェデックスは感謝祭からクリスマスにかけての取扱量増加を見込んで、大量の荷物の受け取り、仕分け、発送に対応できるよう、拠点を新たに4カ所、小規模な衛星施設を数十カ所開設する。ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)も臨時の仕分けセンターを増やしているほか、荷物の仕分けをより速く行えるよう、ソフトの使用を拡大している。
予想通りならフェデックスは約5万人、UPSは約9万5000人と2年連続で増員数を据え置く見通しだという。
フェデックスでは、新しい施設の多くで自動化技術が導入される予定で、荷物の流れや機器による情報読み取りにかかる時間が短縮され、確保が難しい臨時従業員への依存度が軽減される見込み。昨年末は取り扱い数が2500万個を超える日が3回あり、eコマースの需要は高まり続けているという。
UPSは、臨時雇用を増やすことなく繁忙期を切り抜けられるよう、14年に導入した臨時配送センターの数を増やしている。これらの拠点は必要に応じて稼働/停止でき、新しい施設はeコマースが急拡大している人口密集地域の近くに点在するよう開設することが多い。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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