HP、省電力の新型サーバーを来四半期に発売
- 2013年2月27日
- ハイテク情報
ヒューレット・パッカード(HP)は、開発中の省電力型ハイパースケール・サーバーを、2013年第2四半期に市場投入する計画を明らかにした。同社のメグ・ホイットマン最高経営責任者(CEO)が発表した。
コンピュータワールドによると、HPが掲げてきた省電力型サーバー開発事業「ムーンショット(Moonshot)」のもとに開発された新型サーバーは、インテル(Intel)のサーバー向けプロセッサー「ジーオン(Xeon)」を搭載したサーバーの代替機種としてデータ・センター市場向けの製品と位置付けられる。
HPは2011年に、キャルクシダ(Calxeda)が開発した英ARM設計のプロセッサーを基盤にしたサーバー・プラットフォーム「レッドストーン(Redstone)」の開発を進めていた。しかし、HPはムーンショットを立ち上げて、インテルの省電力型プロセッサー「センタートン(Centerton)」を採用したサーバー「ジェミニ(Gemini)」を発表した。
センタートンは、インテル製「アトム(Atom)」の新型プロセッサーで、わずか6ワットしか消費しないため、ジーオンよりはるかに省電力。
ただ、ジェミニは元来、2012年末に発売される予定だった。来四半期に発表されるのはジェミニとみられるが、HPではそれについて明らかにしていない。
ホイットマン氏によると、新型サーバーは、従来のx86系に比べてエネルギー消費量が89%少なく、スペースも94%削減でき、その結果、コストも従来比で63%減を可能にする。
ジェミニは「プロセッサー・カートリッジ」方式を採用しており、将来的に別のプロセッサーを採用することも可能。したがって、キャルクシダのプロセッサーが搭載される可能性も残されている。
旺盛なデータ・センター需要を受けて、省電力型サーバーは激戦市場になっている。HPのほかにも、デル(Dell)やアドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)も同市場の開拓に注力している。
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