銃のオンライン販売が増加〜グーグル撤退後も小口の販路増える

 銃のオンライン販売量が増えている。大手ウェブサイトが銃の販売を中止する一方で、中小のサイトが販路を拡大しているためだ。

 サンフランシスコ・クロニクルによると、グーグルは昨年10月、イーベイやクレイグズリスト、アマゾン(Amazon.com)などの大手に追随し、ショッピング・サイトでの武器の販売を禁止した。しかし、その2カ月後にはコネティカット州ニュータウンの小学校で死者28人を出す銃乱射事件が起きており、大手サイトが撤退しても銃販売に歯止めが掛かる兆候は見られない。

 メリーランドのスポーツ用品販売業者コリー・ブラウン氏は、大手が販路を閉鎖したために独自の販路を開拓した1人だ。「かつてはグーグルも年間約500万ドルに上る弾薬、射撃関連の付属品、アウトドア用品売上高の80%をけん引していた」と話す同氏は12月、銃などの項目別広告サイトFreeGunShow.comを立ち上げた。そのほかにも、火器の売買サイトGunCycle.com(カンザス州)が近く開設される。

 司法省が最後に統計を実施した2000年には、国内に火器の競売サイトが約8000件、銃の販売サイトが約4000件存在した。現在は小口のサイトが増えて銃のオンラインの販路は拡大しているというのが専門家の一致した見方だ。

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