ズークス、無人ロボタクシー・サービスをサンフランシスコで開始 〜 同一市内でウェイモと初の直接競争

アマゾン(Amazon)傘下のロボタクシー・サービス新興大手ズークス(Zoox)は11月18日、サンフランシスコの一部地域を対象に無人ロボタクシー・サービスを開始した。

CNBCによると、ズークスがアルファベット傘下のウェイモ(Waymo)と同じ都市で直接競合するのは初めてだ。両社の市場競争は、アマゾン対グーグルの代理戦争ともいえる。

ズークスによると、サンフランシスコでの無人ロボタクシー・サービス対象地域はソーマ(SoMa、South of Marketの略)やミッション地区、デザイン地区といった市内一部に限定される。利用者らは、ズークスの無人ロボタクシー試用希望制度「ズークス・エクスプローラース(Zoox Explorers)」に登録することで、自動運転車(autonomous vehicle=AV)による移動サービスを無料体験できる。

同社は、利用者の所在地や車両台数に応じて順番待ちリストから順次招待する方針だ。2026年までには順番待ちリストを完全になくし、希望者全員に提供できるようにしたい考えだ、と広報担当のマリサ・ウィガム氏は説明した。

ズークスは2014年に創業し、2020年に13億ドルでアマゾンに買収された。同社は、他社のように既存車両をAVに改造するのではなく、ハンドルのない専用設計の箱型(トースターのような形状)車両を独自に開発している点が特徴だ。

同社は2025年9月にラスベガスで初めて一般向けにロボタクシー・サービスを開始した。同社は現在、有料サービス開始に向けたラスベガス規制当局の承認を待っている。

ズークスは、改造したトヨタ・ハイランダーSUVを用いて自動運転技術をサンフランシスコで2017年から試験してきた。2024年からは、トースター型無人AVの走行を市内で開始し、自社従業員やその家族および友人らに限定して配車サービスを試験している。同社は9月時点で、サンフランシスコとラスベガスに合計50台のロボタクシーを配備しているという。

一方、ウェイモは2024年6月にサンフランシスコで全利用者向けに無人ロボタクシー・サービスを始めた。同社は2020年にフェニックスで有料サービスを開始して以降、累計1000万件以上の有料乗車を提供してきた。

ウェイモは、高速道路を走る有料ロボタクシー・サービスをサンフランシスコとロサンゼルス、フェニックスで開始すると最近発表したばかりだ。さらに、サンノゼおよびサンノゼ国際空港へのサービス拡大も明らかにした。

ウェイモを追うズークスは、シアトルとオースティン、ロサンゼルス、アトランタ、ワシントンDCでも試験運用しており、その対象都市の数をこれから増やしていく計画だ。

(Gaean International Strategies, llc社提供)

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
STS Career

注目の記事

  1. 植民地から合衆国建国へ 18世紀半ば、現在のアメリカ東海岸にはイギリスの支配下にある...
  2. 2025年12月1日

    就職&雇用ガイド2025
    監修 STS Career https://usfl.com/author/stscar...
  3. 2025年10月8日

    美しく生きる
    菊の花 ノートルダム清心学園元理事長である渡辺和子さんの言葉に、「どんな場所でも、美しく生...
  4. 2025年10月6日

    Japanese Sake
    日本の「伝統的酒造り」とは 2024年12月、ユネスコ政府間委員会第19回会合で、日...
  5. アメリカの医療・保険制度 アメリカの医療・保険制度は日本と大きく異なり、制度...
  6. 2025年6月4日

    ユーチューバー
    飛行機から見下ろしたテムズ川 誰でもギルティプレジャーがあるだろう。何か難しいこと、面倒なこ...
  7.        ジャズとグルメの町 ニューオーリンズ ルイジアナ州 ...
  8. 環境編 子どもが生きいきと暮らす海外生活のために 両親の海外駐在に伴って日本...
ページ上部へ戻る