吹き荒れる黒田ショック 運用難やバブル懸念も

 【共同】黒田東彦総裁率いる日銀の金融緩和強化により円安株高が再加速し、東京市場に「黒田ショック」が吹き荒れた。過熱する市場では、資産価格上昇への期待とバブル懸念が交錯。長期金利の低下を受け、年金基金や保険会社の間では運用難を心配する声も出てきた。

 「市場が開いた途端、個人投資家らの注文が殺到した。すごかった」。大手証券マンは5日朝の株式相場の活況を振り返る。東京証券取引所の平均株価は取引開始直後から急上昇。証券会社の社内では電話が鳴り響き、インターネット取引にも数万人規模の投資家が接続してきたため「処理が追い付くか心配だった」という。

 長期金利の指標である新発10年国債の利回りは過去最低を更新した後、今度は急上昇に転じるなど乱高下した。大手証券筋は「ディーリングルームでは怒号が飛び交った。こんな光景は2008年のリーマン・ショック以来だ」と話す。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る