データ・センター拡張の最大理由はセキュリティ 〜エネルギー効率は２番目

　データ・センター事業大手のデジタル・リアルティ・トラスト（Digital Realty Trust）は、大手企業を対象とした調査を実施した結果、2013年か2014年にデータ・センターの拡張を計画している企業が約98％に上ると報告した。

　エネルギー・マネジャー・トゥデイ誌が報じた同調査結果によると、データ・センターの拡張に際して最も大きな理由となっているのはセキュリティで、拡張を計画している回答企業の23％がそれを意思決定の要因に挙げた。エネルギー効率を最も重要な理由に挙げたのは回答企業の14％で２番目だった。

　ノース・アメリカ・キャンポス・サーベイ・リザルツ（North America Campos Survey Results）の調べによると、データ・センターの電力使用効率（PUE）の平均は過去５年ほどにわたって2.9でほぼ横ばいを続けている。ただ、データ・センターの使用効率は向上しており、面積あたり電力は伸びている。

　デジタル・リアルティによると、特に冷却効率は重視されており、隔壁を使って熱気や冷気を囲い込む設計のデータ・センターの割合は2012年の74％から2013年は80％に上昇した。

　データ・センター拡張の発注先選びに際してエネルギー効率化のノウハウが最も重要な要因になると答えた企業は14％で、やはり２番目に多かった。１番の要因は最新技術を使っているかどうかで、回答企業の18％がそれを選択した。

　エマーソン・ネットワーク・パワー（Emerson Network Power）が昨秋発表した調査結果では、光熱費と機器の効率がデータ・センター管理者の最大の課題とされた。

　その調査では、エネルギー効率のほか、稼働率と基幹設備監視が関心事となっていることが明らかになった。また、施設と通信網に関する懸念では、48％の回答者がエネルギー効率を挙げた。

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