「異次元緩和」アピール 黒田日銀、世界が注目
- 2013年4月16日
- 世界のニュース
【共同】ワシントンで18〜19日に開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の主要議題が16日、固まった。日本の金融・経済政策に注目が集まっており、日銀の黒田東彦総裁は「異次元緩和」と呼ばれる新たな金融緩和策を説明。デフレ脱却を目指す安倍政権の経済政策「アベノミクス」の順調なスタートを世界にアピールする。
日銀が4日に決めた「量的・質的金融緩和」は、自国の輸出産業を有利にする「円安誘導」との批判がくすぶる。日銀総裁としてG20に初めて参加する黒田氏の「為替を目標に金融政策を実施することはない」との主張に、各国の理解を得られるかが最大の焦点だ。
2月のG20声明は「通貨の競争的な切り下げを回避する」と明記し、日銀の金融緩和は脱デフレが目的であると容認した。「通貨マフィア」として知られ、国際的に知名度が高い黒田氏が日銀総裁として凱旋するため「日銀の新たな緩和策が最もホットな議題」(財務省幹部)となる。
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