結束維持へ態勢立て直し きょうASEAN首脳会議

 【共同】東南アジア諸国連合(ASEAN)は24、25両日、ブルネイの首都バンダルスリブガワンで今年初の首脳会議を開く。一部加盟国と中国などが領有権を争う南シナ海問題の対応をめぐっては昨年、加盟国の足並みの乱れが露呈。結束を維持し態勢を立て直せるかが焦点となる。

 会議筋によると、南シナ海の紛争を回避するため法的拘束力のある「行動規範」の早期締結を目指す議長声明を最終日に出す方向。ただ、議長国ブルネイは中国を無用に刺激するのは避けるべきだとの立場で、具体的な言及をめぐっては最終日まで調整作業が続くとみられる。

 議長声明案には、南シナ海問題で「威嚇や武力行使によらない平和的解決」の重要性を確認することが盛り込まれる見通し。中国に対し、2002年にASEANと中国が署名した「行動宣言」に従うことや、拘束力のある「行動規範」締結への協力を求める方向だ。

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