北カフカス情報が狙いか 米、駐ロ大使館員の退去

 【共同】モスクワの米国大使館の3等書記官がロシアの情報機関員をスパイに取り込もうとして国外退去を命じられた事件で、15日付のロシア紙コメルサントは、米側がイスラム過激派の拠点だったチェチェンやダゲスタンなどロシア南部・北カフカス地域の過激派の情報を求めていたと伝えた。

 ダゲスタンには、ボストン連続爆破テロの容疑者であるチェチェン系兄弟の両親が暮らしており、主犯格とされる兄は昨年、チェチェンを訪れていた。米国が同テロを踏まえ、北カフカスに関する情報収集を強化するためスパイ工作に乗り出した可能性もある。

 ロシア外務省は14日夜、事件を「冷戦期のような挑発」と批判し、15日にマクフォール駐ロ米大使を呼んで抗議した。一方、ロシアのペスコフ大統領報道官は15日「両国の長期的な信頼の強化に寄与しない」などと述べるにとどめ、厳しい批判を避けたことから、この問題を重大な外交問題に発展させない考えとみられる。

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