レース・カー技術をデータ・センターに 〜アイオーとマクラーレンが提携

 モジュラー式データ・センター製品を開発するアイオー・データ・センターズ(IO Data Centers)は、マクラーレン・アプライド・テクノロジーズ(McLaren Applied Technologies)と提携した。両社は、データ・センター内のハードウェアの性能分析および最適化で協力する。

 アイオーは、43x12x13フィートのモジュラー式データ・センター「データ・センター2.0」にデータ・センター専門のオペレーティング・システム(OS)の「IO.OS」を搭載して販売している。

 IO.OSは、電力使用効率(PUE)をサーバーまたは仮想マシンのレベルで詳細に記録して分析できるが、アイオーではマクラーレンの技術を活用することで、ハードウェアの性能分析能力をさらに高めたい意向だ。

 マクラーレン・アプライド・テクノロジーズは、フォーミュラ1(F1)のレース・カーを開発するマクラーレン・グループの関連企業。カー・レースの世界では、ソフトウェアを使ったデータ分析に基づくハードウェアの最適化が勝利のカギを握り、その技術をデータ・センターに応用する。

 ギガOMによると、「マクラーレンは、数千というデータ・ポイントをリアルタイムで抽出して表示および分析し、製品改良に役立てる能力を持っている」と、アイオーのケビン・マリク最高情報責任者は話し、今回の提携の意義を強調。

 2社の提携では、マクラーレンの「パフォーマンス管理システム、シミュレーション、高性能エンジニアリング」に関するノウハウをアイオーの事業に活用して、冷却の省エネ化や耐震構造の強化、そのほかの性能向上に役立てる計画だ。

 両社はまた、ソフトウェア改良を通じて、ハードウェアの故障を予測する能力の向上も目指す。

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