テキサス学区、チップ入りIDの携行義務付け廃止

 テキサス州サンアントニオのノースサイド独立学区は、信仰上の教義に反するとして生徒から訴えられていたマイクロチップ入り身分証明バッジによる登校確認制度を廃止した。裁判は生徒の敗訴に終わったが、登校率に目立った改善がみられなかったためだ。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、州内最大規模の同学区では、生徒の登校率が州の教育予算配分に影響することから、一部の学校で生徒にIDバッジを配布し、登校者数を正確に把握できるよう常に携行することを義務づけていた。

 この制度に対し、福音派キリスト教を信じる高校生アンドレア・ヘルナンデスさんは昨年、「IDバッジの携行は世俗的権力への服従を意味し、新約聖書で禁じられている偶像崇拝に当たる」として、サンアントニオ連邦地裁に廃止を求める訴えを起こした。

 地裁判事は「携帯の拒否は宗教的懸念というより世俗的選択である」との理由で訴えを退け、高裁も地裁判断を支持した。一方、ヘルナンデスさんはID携行を拒否したため退学処分を受け、別の学校に通っている。

 ところが学区はこのほど、コストに見合うほど登校率が改善しなかったことを理由に制度の廃止を決めた。学区の広報担当者はヘルナンデスさんについて「元の学校に戻ることもできる」と話している。

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