荷台の保護塗装を車体にも〜ピックアップ所有者に人気

 ピックアップ・トラックの荷台を摩耗や衝撃から守るためのプラスチック塗装を、ファッション感覚で車体にまで施すドライバーが増えている。USAトゥデイが伝えた。

 ピックアップの荷台の保護材(ベッドライナー)には、簡単な敷き物から成型品、ビニール素材のスプレー塗装までいくつかの種類があるが、ベッドライナー塗装専門のラインエックス(Line-X、アラバマ州)によると、車体にも塗装してほしいという注文が国内各地のフランチャイズで時折舞い込むようになっている。ピックアップ以外にも、ゴルフカートやトラクター、全地形対応車(ATV)などオフロード車向けの注文があるという。

 同社の場合、車体へのスプレー費用は3000〜5000ドルに上り、ベッドライナーだけの場合(450〜550ドル)と比べるとかなり割高だ。しかし、塗布したプラスチックの厚みは16分の1インチと標準的な塗装より厚く、車の耐用年数と同じくらい長持ちし、木の枝などによる傷の心配がなく、洗ったりワックスがけする手間も省ける。

 「人と違った車にしたいという人には最適」(ラインエックス・アナハイム店の共同経営者)の塗装だが、火がついたような人気ではなく、同店ではまだ5件ほど注文を受けただけ。ベッドライナー塗装の方は月に60〜80件の注文がある。

 ただし、ラインエックスのほか同業のライノ・ライニングス(Rhino Linings、サンディエゴ)などでも、車体への保護塗装(1500ドル超)の問い合わせが増えており、ジェニー・クリフォード広報担当者は「ごつくて頑丈な印象が格好いいと感じる人は多い」と話した。

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