米、かんぽ生命を批判 民間との競争平等に
- 2013年8月9日
- アメリカ発ニュース
【共同】環太平洋連携協定(TPP)交渉と並行して進める日米2国間交渉の初会合が9日、終了した。米通商代表部(USTR)のカトラー次席代表代行は会合後に東京都内で記者会見し、日本郵政傘下のかんぽ生命保険を「民間企業との競争条件が平等ではない」と批判。今後の日米の2国間交渉を通じ、さらなる保険分野の市場開放を求めていく考えを強調した。
カトラー氏は、TPP交渉に関して「日本に対し関税面で包括的な提案を求めていくつもりだ」と指摘し、日本は農産物の関税撤廃に応じる必要があると訴えた。TPP交渉では知的財産や投資、金融サービスなどの分野で日米が協力できるとの認識も示した。
日本郵政と保険大手アメリカンファミリー生命保険(アフラック)との業務提携の拡大にも触れ、「歓迎する。一歩前進したと受け止めているが、米国が抱いている幅広い懸念が解決されるわけではない」と述べた。
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