GM、中型トラック生産を再開〜フォード不在の市場に注目

 ゼネラル・モーターズ(GM)は8日、1年前に停止した中型ピックアップ・トラック「シボレー・コロラド」と「GMCキャニオン」の生産を再開すると発表した。

 USAトゥデイによると、両モデルとも5億1300万ドルをかけて改装されたミズーリ州ウェンツビル工場で生産され、2015年型として14年から北米で発売される。コロラドは娯楽用、キャニオンは業務用と位置づけられる。

 北米のピックアップ市場はフルサイズが大部分を占め、小型と中型のシェアは2%にも満たない。小中型部門はかつてフォードが支配していたが、同社は大型の「F150」に客を引き込む戦略に転じ、中型の「レンジャー」は刷新を機に北米販売を中止した。レンジャーは現在、海外で供給が追いつかないほど売れている。

 その後、小中型部門では「トヨタ・タコマ」が台頭し、住宅の車庫に収まるサイズを好む消費者を取り込んで小型トラックのシェアを約50%に広げた。コロラドとキャニオンを提供していた12年当時のGMの北米小中型トラック市場シェアは16.4%で、2モデルの販売台数は4万6000台弱だった。

 フォード不在の市場にGMが再参入した場合、けん制し合うのが普通の両社としては例外的な動きとなるが、自動車情報ポークのアナリストは「(GMのフルサイズ・ピックアップ)シルバラードやシエラの販売に悪影響を及ぼすことなくコロラドとキャニオンが売れれば、フォードも戦略を見直さざるを得なくなる」と見ている。

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