燃費技術は部品会社の強み〜規制強化で業績伸びる

 燃費規制の厳格化で自動車メーカーが燃費の改善を迫られる中、そのための部品や装置を提供する部品会社(サプライヤー)の業績が伸びている。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、ボルグワーナー、デルファイ・オートモーティブ、フェデラル・モーグル、TRWオートモーティブ・ホールディングスなどの大手サプライヤーは、一時はウォール街から見放されたものの、最近は業績が市場予想を上回っており、各社とも雇用や買収活動を強化している。

 業界幹部によると、自動車販売急増の恩恵を受けるサプライヤーは、ターボチャージャー(過給機)や燃料噴射器をはじめとする燃費向上技術からも一段と高い利益を得ている。

 ボルグワーナーは、北米のターボ搭載車が、現在の100万台から2016年には300万台に達すると見込んでいる。同社の第2四半期(4〜6月)決算は純利益が前年同期比44%増の1億7410万ドルとなり、株価は過去12カ月間で35%以上上昇している。

 電池メーカーのジョンソン・コントロールズはこのほど、ゼネラル・モーターズ(GM)の14年型「シボレー・マリブ」中型セダンに搭載されるスタート・ストップ装置向けに電池を提供すると発表した。スタート・ストップ装置は信号停止中やエンジン空転(アイドリング)が続いた時にエンジンを切る装置で、市街地走行の燃費を約5%改善する。ガソリン・エンジンの大量生産車で同装置を標準搭載するのはマリブが初めてとなる。

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