東芝の新学期広告は同性愛を攻撃しているか? 〜カナダで議論に発展

 東芝カナダは、北米の大学の新学年が始まる9月を控えて、男子大学生の市場を標的とした新しい3種類のテレビ広告「マス・ノーツ(Math Notes)」(数学ノート)を打ち出したが、それが「同性愛者恐怖症」の意味合いを含んでいると一部で批判されている。

 二十歳前後の男子学生の寮生活にとって、東芝の製品が日々の暮らしや生産性をいかに向上するかを描いた同テレビ広告は、キャピタル・シー(Capital C)が制作を担当。

 クイアティー誌によると、手書きの文字をデジタル共有可能ファイルに変換する東芝製タブレットのエキサイト・ライト(Excite Write)を宣伝する3番目の同広告のなかで、ある男子学生が微積分のノートを見せて欲しいと同室者に頼むと、その同室者は、ノートを頼んできた学生を筋肉隆々の色っぽいケンタウロス(ギリシャ神話に登場する半人半獣の生き物)として描いたタブレットを手渡し、それを見たその学生が不快感をあからまさに顔に出すという内容。

 1950年代なら笑いを誘った描写かもしれないが、同性愛者差別が問題視され、各国や各州で同性愛結婚が認められることに賛否両論が持ち上がる現在、笑いを誘うことは無理な内容と言える。

 同性愛擁護団体らは、男性が別の男性に惹かれることに嫌悪感を示していると解釈できる同広告について、同性愛への恐怖心や嫌気を浅はかに描いた既成概念的偏見だと一蹴。

 東芝のセリー・リヨンズ広報担当はそれに対し、「東芝は、我々の顧客を故意に攻撃するようなことはありえない」「我々は、マス・ノーツが同性愛者にとって攻撃的または偏見だとは思っていない」と声明を発表した。

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