食料の3分の1が無駄に〜FAO調査、CO2発生源にも

 世界では毎年、食料の3分の1が無駄に捨てられており、ごみとなった食料からは国にすると米国や中国に次ぐ量の温室効果ガス(GHG)が排出されているという調査報告書を、国連食糧農業機関(FAO)が発表した。

 ロサンゼルス・タイムズによると、世界で1年間に捨てられる食料は13億トンに上り、それによる経済損失は7500億ドル、食料ごみから出る二酸化炭素(CO2)は33億トンと推定される。米国と中国はそれぞれ年間約70億トンのCO2を排出している。

 生産されながら食べられなかった食料は、欧州で最も長いボルガ川(ロシア)の年間水量に匹敵するという。FAOのホセ・ダ・シルバ事務局長は「農家、漁師、食品加工業者、スーパーマーケット、自治体、国、消費者個人を含めた私たち全員が、まず食料の無駄をなくす努力をし、それができない時は再利用や自然への還元を試みるなど、食物連鎖との関係をあらゆる部分で変えなければならない」と訴えている。

 食料生産の過程で最も無駄が多いのは、食料が収穫されてから貯蔵されるまでの「アップストリーム」と呼ばれる段階だという。また、一般的には、開発途上国では農家での食料生産時に最も無駄が多く、小売りや消費段階での無駄は、所得の高い国ほど多い。

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