デルタはMS製を採用〜パイロット用タブレット

 航空大手のデルタ航空は9月30日、約1万1000人の同社パイロットにがマイクロソフト(MS)の新型タブレット型端末「サーフェス2」を配る計画を発表した。マニュアルなど乗務で持ち込む紙の書類を減らし、軽量化することで燃料費など年間1300万ドルのコスト効果を見込む。

 AP通信によると、同社のパイロットは現在、マニュアルや地図などの入った重量38ポンドのフライトバッグを持ち歩いている。タブレットはまず、2013年中にボーイング757と767の乗務で試験導入し、14年中に連邦航空局(FAA)からすべてのフライトでの使用認可を受け、全パイロットに配布する予定だ。

 他社では、アメリカンやユナイテッド、日本の全日本空輸などが同じ目的でアップルの「アイパッド」を採用している。デルタがMS製品を選んだ理由の1つは、1台で会社用と個人用を簡単に使い分けられるため。パイロットは、デルタの業務用ソフトウェアとは別に個人用のソフトをインストールすることで、写真など個人的な情報を分けて保存できる。また、デルタが使う訓練用ソフトがウィンドウズ対応という理由もある。

 マイクロソフトは先週、タブレット商品を刷新したばかり。デルタが配布するサーフェス2は、2種類あるうちの低価格版(小売価格は449ドル)だが、デルタがいくらで購入するかは不明。

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