希少コーヒーの識別法発見 インドネシア産ルアック

 【共同】世界で最も高価なコーヒーの一つとされ、まがい物が横行しているインドネシア産の希少品「ルアック・コーヒー」について、日本とインドネシアの研究チームが7日までに、成分分析によって「本物」と識別する方法を見つけ、米専門誌に発表した。

 チームによると、信頼性の高い識別法が考え出されたのは初めて。チームを率いた大阪大大学院工学研究科の福崎英一郎教授は「まじめな生産者を守り、本物を消費者に届ける手助けになる」と話している。

 ルアック・コーヒーは、インドネシアに生息しコーヒーの果実を食べるジャコウネコ(インドネシア語でルアック)の排せつ物から、消化されずに残ったコーヒーの種子(豆)を取り出し、洗浄、乾燥後に焙煎してつくる。

■インドネシアのコーヒー

 インドネシアは有数の「コーヒー大国」で「マンデリン」「トラジャ」などの銘柄が有名。国際コーヒー機関によると、2012穀物年度のインドネシアのコーヒー生産量は約76万トンでブラジル、ベトナムに次いで世界第3位。17世紀末にジャワ島にコーヒーの苗木が持ち込まれ、栽培が始まったといわれる。19世紀、当時の宗主国オランダがコーヒーなどを強制的に栽培させる制度を導入、生産が拡大した。主な生産品種は、有名銘柄が多いアラビカ種と、安価でインスタントコーヒーや缶コーヒーによく使われるロブスタ種。

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