対日輸出へ動き活発 政府、企業が熱視線 カナダのシェールガス開発

 【共同】カナダ産の新型天然ガス「シェールガス」の日本への輸出に向けた動きが活発だ。天然ガスの輸出解禁が決まった米国に続き、カナダからも輸出が始まれば低価格で安定した調達が期待できる。実現は2019年ごろの見込みだが、茂木敏充経済産業相が今月現地を訪れるなど政府や企業の視線は熱い。

 カナダ西海岸のバンクーバーからロッキー山脈を越え北東へ約800キロ。ブリティッシュコロンビア(BC)州の天然ガス鉱区モントニーでは、小麦畑や牧場の広大な平地に突如、高さ50メートルのやぐらを備えた掘削施設が姿を現す。カナダ天然ガス最大手エンカナが手掛け、三菱商事が40%の権益を持つ開発事業で、生産が始まっている。

 「毛細血管のように、地中をドリルで20本以上掘り進んでガスを採取します」。今月11日視察に訪れた茂木経産相は、担当者の説明に感心した様子でうなずいた。9月には安倍晋三首相が首脳会談でカナダ産シェールガスの日本輸出に道筋をつけたばかりで、政権の注力ぶりをうかがわせた。然ガス採掘に関わる企業への課税計画を発表するなど予想外のリスクも浮上している。

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