米、情報活動の正当性主張 「分析の基本」と長官

 【共同】クラッパー米国家情報長官は29日、下院情報特別委員会の公聴会で、外国首脳を対象にした通信傍受を含む情報収集活動の正当性を主張した。同時に、同盟国の情報機関が米指導者に対するスパイ行為を行っているとの認識も示した。

 米情報機関によるドイツのメルケル首相の盗聴疑惑が米欧間の外交問題に発展する中、オバマ政権は年内をめどとする情報収集の見直しに着手している。クラッパー氏の発言は、活動の制約を極力回避したい情報機関側の思惑を反映した形だ。

 公聴会でクラッパー氏は、外国指導者の行動や意思の把握が「情報収集、分析の基本だ」と指摘。首脳への接近や通信傍受を通じて得た情報が「各国の政策が米国にどのような影響をもたらすか」を判断する上で重要だと述べ、国益追求のためには各国首脳を含めた政府当局者から幅広く情報収集することが欠かせないとの考えを強調した。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る