黒田、粘って9回途中2点 チームは延長サヨナラ勝ち

 【共同】1勝1敗の五分で迎えた本拠地での戦い。ヤンキースの黒田が3年ぶりのプレーオフ登板で、9回1死までを5安打2失点と好投した。1点リードを許して降板したが、打線が追い付いて黒田に勝敗は付かず、チームは延長12回にサヨナラ勝ち。「粘り強く投げればこういう結果になると思った。チームが勝って良かった」と頬を緩めた。

 先行を許す苦しい展開だった。3回1死から、初対戦の新人フラーティに初球の低めのスライダーを右翼席へ先制ソロ本塁打された。1—1の4回2死満塁では、フラーティを内角速球で詰まらせて投ゴロに仕留めたが、5回先頭の新人マチャドに初球の高めに浮いたスライダーを左中間へソロ本塁打され、再びリードを許した。

 プレーオフでは、ドジャース時代の2008年に2試合で2勝、防御率1.46と活躍したこともある黒田は「いいボールはなかったけど、打たれたくないと思って投げた」と、6回以降は1人の走者も出さなかった。今季レギュラーシーズンでエース級の活躍を見せた右腕が、短期決戦でも持ち味を存分に発揮した。

■イバネス、劇的2発 勝負強さ発揮のベテラン

 ヤンキースのイバネスが劇的な本塁打を2本放ち、チームを勝利に導いた。「最後は自分でも何が起きているのか分からず夢のようだったよ」と声を弾ませた。

 1—2の9回1死から不振の3番ロドリゲスの代打で出場し、オリオールズの守護神J・ジョンソンから同点ソロ。さらに延長12回には左腕マティスから右越えにサヨナラ本塁打を運んだ。

 球団によるとポストシーズンでヤンキースに代打本塁打が出たのは2009年ワールドシリーズ第3戦の松井以来。9回以降に出場した選手の2発はメジャー史上初の快挙となった。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る