15年から罰則強化 停止延長、狙い打ちも
- 2013年11月21日
- スポーツニュース
【共同】世界反ドーピング機関(WADA)は南アフリカのヨハネスブルクで開いた世界会議で、違反取り締まりの統一コード改定を決めた。2015年1月に発効する新コードは罰則を強化する一方、疑わしい選手の「狙い打ち検査」を促進する。20年東京五輪を控える日本も対応を迫られる。
15日に承認された改定で、違反者に対する資格停止期間が、原則2年から4年に延長された。国際オリンピック委員会(IOC)選手委員会のボケル委員長が「本来なら永久停止を望む。違反者とは一緒に競技したくない」と訴えるなど、選手側からの強い意見も変更を後押しした。
「捜査」の文言が明記されたのも特徴だ。昨年のロンドン五輪では英国反ドーピング機関などが、居場所情報の申し出を頻繁に変えるなど不審な選手を調べ、関係機関と情報を交換した。狙いを定めて検査を行い、08年北京五輪男子50キロ競歩優勝のアレックス・シュバーツァー(イタリア)ら多数の違反者の出場を阻んだ。
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