HP、電算システムの一体化機器を開発 〜 クラウド関連の統合が市場の流れ

 ヒューレット・パッカード(HP=Hewlett-Packard)は、データ解析とコンピュータ・サーバー仮想化向けソフトウェアの迅速配信を可能にするデータ・センター向けハードウェアを開発した。HPがスペインで開催した法人顧客向け世界会議で発表した。

 ニューヨーク・タイムズによると、同ハードウェアを使えば、パターン検出と仮想化ソフトウェアをサーバー数百台に簡単に実装でき、データ分析とサーバー仮想化を大幅に簡便化できる、とHPは説明した。

 HPはそのほか、フラッシュ・メモリーにデータを保存するためのマシンや、コンピュータ・システム障害発生時に迅速なデータ予備保存とシステム復旧を可能にする製品を含む複数のデータ・ストレージ製品を発表した。

 一連の新製品は、コンピュータ通信網やサーバー、そしてストレージを「統合された方法」で提供するHPの収束基幹網(converged infrastructure)製品の一部。

 HPは、収束基幹網事業において、設置にかかわる作業を最小限に抑え、かつ高速処理性能を備えた互換性のある製品群の大企業向け提供を強化している。

 それらの高位製品群は、一般的なサーバーやストレージ製品に比べて高い利益率を期待できる。

 HPによると、それらの製品群の売上高が同社の法人事業売上高に占める割合は、2年前の約5%から現在では10〜15%に拡大した。

 売り上げ増の背景には、企業における取り扱いデータの増加と、クラウド・サービスに接続するラップトップやデスクトップ、モバイル端末など、業務利用する端末の多様化がある。企業の管理負担を減らす方法として最も期待されるのがクラウド電算だ。

 HPと競合するIBMも類似サービスを強化させており、複数の欧州金融企業を対象に、クラウド電算基盤の構築と管理サービスで13億ドルの契約を締結した。

 かたやデル(Dell)は、通信網と電算、ストレージの要素を一体化した製品を開発し、簡便化された統合システムの販促に注力している。

 また、シスコ(Cisco)は、規模の大きな通信網基盤電算事業を展開し、オラクル(Oracle)も同社データベースと互換性のあるサーバーと高速ストレージを発表済みだ。

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