次世代コンドーム研究に100万ドル〜ビル&メリンダ・ゲイツ財団

 世界最大の慈善基金団体ビル&メリンダ・ゲイツ財団は、次世代コンドームの開発支援のため関連研究に計100万ドルを提供している。

 ニュー・リパブリック誌によると、コンドームは避妊や性感染症防止のために世界中で使われているが、快楽感が薄れるとの理由で使いたがらない男性も多いため、使いやすく快感も損なわないコンドームができれば、貧困対策という面でも強力な武器になると考えられている。

 現在業界で一般的なラテックス素材は、安くて耐久性に優れる一方で、独特の臭いがある、滑る、厚みがある、アレルギーの人がいる…などの短所がある。このため財団から助成金を受けた研究者は、多くが従来とは違う素材を使って問題の解決を試みている。

 オレゴン大学の材質学者チームは、形状記憶機能を持つウレタン・ポリマーを使った超薄型コンドームの開発を進めている。この素材は、性交中の体温によって装着者の性器と同じ形になり、しかも既存商品の半分の薄さで強度は2倍だという。

 テネシー大学のチームは、人間の肌と同じ感触のコンドーム開発を目指し、収縮性が高く柔らかくて強い熱可塑性エラストマー(TPE)を素材に研究を進めている。TPEはラテックスより曲げた状態が長くても破れず、使う時はすぐ成型時の形に復元するという特徴があり、現在は歯ブラシのグリップやスマートフォンのカバーなどに使われている。

 一方、エイペックス・メディカル・テクノロジーズ(Apex Medical Technologies、カリフォルニア州)は、牛の腱(けん)に含まれるコラーゲン原線維に着目している。コラーゲンの質感は粘膜に非常に近く、感触、熱伝達、手触りなどが皮膚に似ている。世界中どこでもあるという利点もあり、同社は州内の中国食料品店で研究用素材を調達する予定だが、食肉処理場や魚市場などでも入手できる可能性がある。

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