来春オープンへ準備急ぐ NYの9・11記念博物館

 【共同】米中枢同時テロで崩壊したニューヨークの世界貿易センタービル(WTC)跡地に建設中の「国立9・11記念博物館」で、来年春のオープンを目指し、遺品など1万点を超える展示物の整理や内装の仕上げ作業が急ピッチで進んでいる。

 一番目を引くのは、旅客機の激突で崩れ落ちた北棟を支えていた赤銅色の巨大な鉄柱(高さ約24メートル)だ。博物館は、多くの市民の人生を変えた事件の「厳粛な目撃者」「記憶の守護者」として、「無差別殺人の不当性」「命の価値」を訴えるのが使命としている。同時テロでは日本人24人を含む3000人近い人々が犠牲になった。

 博物館を運営する財団のマイケル・フライジャー副理事長は「ここで亡くなった人々を忘れてはいけない。空港での厳重な検査も、国家安全保障局(NSA)の通話履歴収集などをめぐる現在の論争も根は『9・11』にある。博物館は次世代への教育的な機能も担う」と語った。

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