スプリントとTモバイルの合併、合意間近か 〜 日独親会社同士の協議大詰め

 ソフトバンクとドイツ・テレコム(DT)は、それぞれの米国子会社であるスプリントとTモバイルUSを合併させる協議の最終段階に入ったもよう。

 PCワールドによると、ソフトバンクは、傘下のスプリントを通してTモバイルの70%を2兆円以上で買収する内容でドイツ・テレコムとの最終交渉を詰めている。

 両社の交渉がまとまれば、米携帯電話サービス業界は、2強を形成するベライゾン・ワイヤレスとAT&T、3位のスプリント、そして4位のTモバイルという4大キャリヤーのうち、3位と4位が統合して3大キャリヤーという業界地図に書き変えられることになる。

 同件については、スプリントがTモバイルを買収する場合に米司法省独禁法局の審査にひっかからないかどうか、スプリントが精査に着手した、とウォール・ストリート・ジャーナルが12月初旬に報じて公となった。

 スプリントとTモバイルの合併が独禁法に抵触するかどうかは現時点では不明。

 米携帯電話サービス市場では、ベライゾンとAT&Tがそれぞれ1億人以上の加入者を抱え、スプリントとTモバイルは上位2社から大きく離された3位と4位に位置する。スプリントとTモバイルが合併すれば、合計加入者数は1億人近くに達することから、2強に対する第三勢力が誕生することになり、独禁法に抵触する可能性は低いという見方もある。

 AT&Tは以前にTモバイルを吸収することで両社の合意にまで達したが、独禁法に抵触する、と司法省から判断され買収計画を否認されている。

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