CESで新型3Dプリンターが続々登場 〜 一般消費者向けに低価格機種も

 ラスベガスで7日〜10日まで開催中の世界最大の消費者電子製品見本市「国際CES(International Consumer Electronics Show)」では、身体装着型端末や4Kテレビに加え3次元(3D)プリンターも注目されている。

 インベスターズ・ビジネス・デイリーによると、3Dプリンターは、価格低下をはじめ、操作の簡便化や用途の拡大を背景に、2014年に市場拡大が予想される。

 現在は、技術者や技術愛好家、一部の製造業者が利用者の大半を占めるが、3Dシステムズ(3D Systems)は一般消費者市場への普及を目指し、価格が1000ドルを切る初の3Dプリンター「キューブ3(Cube 3)」をCESで披露した。縦・横・奥行きがそれぞれ最大6インチの物体を作成できる。

 3Dシステムズはそのほか、陶器および陶磁器プリンターや、砂糖菓子を作る食品プリンター、アップル(Apple)のアイパッド(iPad)向け3Dスキャナー「アイセンス(iSense)」を発表した。アイセンスは価格499ドルで、第2四半期での発売が予定されている。

 3Dシステムズの競合社であるメーカーボット(MakerBot)も今回のCESに3機種を出展している。同社は、そのうち一般消費者向け機種の「メーカーボット・レプリケーター・ミニ(MakerBot Replicator Mini)」を1375ドルで今春市場投入する。

 ほか2機種はいずれも業務用で、価格は2899ドルと6499ドル。

 一方、台湾のXYZプリンティング(XYZprinting)は、一般消費者向け低価格の3Dプリンター「ダ・ヴィンチ1.0(da Vinci 1.0)」を499ドルで3月に発売する計画だ。

 身体装着型端末分野では健康維持やフィットネスを目的に、運動量や心拍数を測定する手首装用型バンドやブローチといった製品が数多く出展されている。

 カナダのミオ・グローバル(Mio Global)は、心拍数を測定する運動選手向けの手首用バンド「ミオ・リンク(Mio Link)」(99ドル、3月発売予定)を発表した。

 ガーミン(Garmin)の手首用バンド「ヴィヴォフィット(Vivofit)」(129ドル、第1四半期発売予定)は、利用者の目標達成状況や消費カロリー数、運動量を測定して表示する。同社によると、電池寿命が1年以上と長いのが特徴だ。

 フランスのネットアトモ(Netatmo)は、太陽光の強さと1日の日照時間を測定する端末「ジューン(June)」(99ドル、今春発売予定)」を出展した。手首用バンドやブローチとして装着する。ブルートゥース経由でアイフォーン(iPhone)に接続し、データを共有できる。電池寿命は約1カ月。

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