老木も二酸化炭素を大量吸収〜生長は大きくなるほど加速

 数十年にわたって世界各地の大木を調査した米地質調査所(USGS)の研究者らが、「木が大きく古くなると植物としての活動が衰える」という通説を覆す調査結果を発表した。樹齢を重ねるほど生長のペースが速まり、二酸化炭素(CO2)の吸収量も増えるという。

 ロサンゼルス・タイムズによると、USGSの環境学者ネイト・スティーブンソン氏を代表とする調査団が、全大陸の森林地帯で403種の67万3046本を対象に繰り返し調査した結果、樹木は大きくなるにつれて成長の度合いが増すことが分かったという。38人が執筆に携わった報告書は、英科学誌ネイチャー最新号に掲載された。

 報告書によると、並外れた生長ペースは巨木で有名なセコイアなど一部の種だけの特徴ではなく、「むしろ大きくなるほど生長が速まるのは世界共通で、大木では重量にして年間1300ポンド以上増えることもある」という。

 植物が光合成を通じて大気中の炭素を吸収することはよく知られている。しかし調査では、生長の加速とともに幹や大枝、葉に取り込まれる炭素量も年々増えていくことが分かった。大木になると、1年で中くらいの樹木1本分の保存量が増えるという。

 世界の大木を見てきたスティーブンソン氏は、「スポーツチームと同じで、監督はスター選手の人柄をよく知る必要がある。20歳だと思っていた選手がふたを開けたら90歳だった」と話した。

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