チョコ製造に立体印刷技術〜ハーシー、3Dシステムズと提携

 製菓大手ハーシー(ペンシルベニア州)と3D(立体)プリンター大手3Dシステムズ(サウスカロライナ州)はこのほど、3D印刷技術の菓子製造への応用で提携することに合意した。提携期間は複数年、契約額は不明。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、ハーシーのウィリアム・パパ研究・開発(R&D)担当副社長は「当社の代表的ブランドで現代に通用する消費者体験を提供するには、技術革新が重大な要素と考えている。それが全く新しい形の菓子を生み出すことであれ、新しい生産法の開発であれ、当社の製品を未来につなげる方法の1つとして、われわれは3D印刷のような新技術を喜んで受け入れる」と話した。

 3Dシステムズのチャック・ハル最高テクノロジー責任者(CTO)は「当社の成功には3D印刷を製造技術の主流にすることが欠かせない」と話している。

 チョコレート菓子で有名なハーシーは、ブルックサイドなどのブランド買収を通して品ぞろえの拡張を進めている。今年は、米国では30年ぶりとなる新ブランドのキャラメル商品を発売する予定で、すでに中国で先行発売している。

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