首相の外交答弁 対米配慮か保守層重視か 尾を引く靖国問題

 【共同】安倍晋三首相は3日の衆院予算委員会で、自らの靖国神社参拝が影を落とす日米関係の修復に全力を挙げる考えを強調した。「失望」を表明した米国側の意向を尊重するあまり、歴史認識問題で中韓両国への配慮に重心を傾ければ、首相の支持基盤である保守層の不満が高まりかねない。靖国問題は尾を引いたままでジレンマがにじむ。

 「中国や韓国の人々の気持ちを傷つけるつもりは全くない。礼儀正しく誠意を持って説明を続けたい」。予算委で首相は、米国の立場を踏まえた形で、中韓を必要以上に刺激せず、丁寧に対応する考えを示した。

 質問に立った日本維新の会の山田宏氏は「独立国の首相として当然の行為だ。参拝の約束を果たしたことを高く評価する」と持ち上げたが、首相はそれに乗らず「外交問題化すべきではない」と慎重姿勢に終始した。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る