41歳葛西が銀メダル 冬季五輪で日本最年長

 【共同】ソチ冬季五輪第9日の15日、7大会連続出場の葛西紀明(41)=土屋ホーム=がノルディックスキー・ジャンプ男子ラージヒルで銀メダルを獲得した。2010年バンクーバー五輪でスピードスケート女子団体追い抜き銀メダルの田畑真紀(39)=ダイチ=の35歳を塗り替え、冬季五輪で日本の最年長メダリストとなった。

 ジャンプの表彰台は1998年長野五輪以来16年ぶり。主将を務める日本選手団に今大会5個目のメダルをもたらした。

 伊東大貴(28)=雪印メグミルク=が9位、清水礼留飛(20)=雪印メグミルク=が10位、竹内択(26)=北野建設=が13位となり、カミル・ストッホ(ポーランド)がノーマルヒルとの2冠を達成した。

■諦めかけた夢を形に 「レジェンド」葛西

 諦めかけた夢をついに一つの形にした。過去の五輪で悔しい思いを重ねたノルディックスキー・ジャンプ男子の葛西紀明(土屋ホーム)が「7度目の正直」のソチで、ラージヒルの銀メダルをつかんだ。40歳を超えて飛ぶ姿に欧州で「レジェンド(伝説)」とたたえられる男が、初めて個人種目の表彰台に立った。

 1回目で2位につけ、最後から2番目に飛んだ2回目でメダルを確定させるのに十分な133.5メートルに達した。得点が出る前に26歳の竹内択(北野建設)ら一回り以上年下の日本の3選手から次々と抱きつかれた。優勝を僅差で逃して完全に満足していないものの「自分を褒めたい」とかみしめるように言った。

 外面はいつも強気で「金メダルを取る。そのために続けている」と公言したが、2005年ごろから心のどこかで冷めた部分があるのを自覚していた。2年に1度の世界選手権では勝てず、ワールドカップ(W杯)の優勝は04年2月が最後だった。

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