米国人の半数近く、カード負債が貯金上回る

 いざという時のための蓄えがクレジットカードの負債残高より多いという米国人は半数をわずかに上回るに過ぎないという調査結果を、金融調査バンクレート・コムが発表した。

 ロサンゼルス・タイムズによると、貯金の方がカード負債より多いと答えた人は51%で、2011年の調査開始以来最低の水準となった。回答者の28%は「貯金よりカード負債の方が多い」と答え、17%は「カード負債はないが貯金もない」と答えた。

 貯金より負債の方が多いという人が最も多かったのは30〜64歳で、突然の失業や経済的問題で予定外の出費が必要になる可能性が一番高い年齢層となっている。

 バンクレートのグレッグ・マクブライド最高財務分析責任者は「米国人の多くが所得の伸び悩み、長期的な失業、支出の増加などで経済状況を改善できなくなっていることの反映」と指摘した。

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