南沙有事想定し警戒強化 比、中国支配の拡大懸念
- 2014年2月28日
- 世界のニュース
【共同】フィリピン政府が、中国と領有権を争う南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島の情勢が「緊迫化している」として有事を想定し、軍などに対して警戒態勢を強化する内部通達を出していたことが28日、分かった。中国が南沙海域のフィリピン近海で、計四つの環礁や海域を新たに実効支配する恐れがあり、監視網の充実を図るとしている。
海洋進出拡大を進める中国とフィリピンとの対立が深刻化している実態が、あらためて鮮明になった。フィリピンが米国と結ぶ相互防衛条約に基づく米軍との共同作戦については触れていない。
東シナ海に続き南シナ海でも防空識別圏の設定を示唆する中国。フィリピン国軍幹部は「中国の狙いは、支配域の拡大と、フィリピンの資源開発の阻止にある」としている。
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