南沙有事想定し警戒強化 比、中国支配の拡大懸念

 【共同】フィリピン政府が、中国と領有権を争う南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島の情勢が「緊迫化している」として有事を想定し、軍などに対して警戒態勢を強化する内部通達を出していたことが28日、分かった。中国が南沙海域のフィリピン近海で、計四つの環礁や海域を新たに実効支配する恐れがあり、監視網の充実を図るとしている。

 海洋進出拡大を進める中国とフィリピンとの対立が深刻化している実態が、あらためて鮮明になった。フィリピンが米国と結ぶ相互防衛条約に基づく米軍との共同作戦については触れていない。

 東シナ海に続き南シナ海でも防空識別圏の設定を示唆する中国。フィリピン国軍幹部は「中国の狙いは、支配域の拡大と、フィリピンの資源開発の阻止にある」としている。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る