フェイスブック、ドローン構想を検討 〜 無人機によるネット接続サービス

 フェイスブック(Facebook)は無人飛行機を使ってインターネット接続サービスを提供する事業に食指を伸ばそうとしている。

 テッククランチ誌およびニューヨーク・タイムズによると、同社のマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は、無人飛行機(ドローン)メーカーのタイタン・エアロスペース(Titan Aerospace)を6000万ドルで買収することで交渉しているとみられる。

 タイタンのドローン(drone)は、太陽光発電システムを搭載し、上空6万5000フィートでの飛行が可能で、最長で5年間飛び続けられる。簡単にいえば、上空を飛び回る安価な人工衛星のようなものだ。

 ドローンは、広範囲での無線インターネット接続を可能にするが、接続速度は既存の広帯域通信より遅く、データの転送量も大きくない。

 しかし、通信基幹設備が行き届いていない遠隔地域に、携帯電話経由でのインターネット接続環境をもたらす点で、社会的意義があると言える。

 フェイスブックが同計画を実現させるためには、技術的かつ法的な障害を克服する必要があり、実現にはしばらく時間がかかる。それに加えて、グーグル(Google)との競争に勝つ必要もある。

 グーグルは、風船による無線通信網を世界の遠隔地で整備する構想を温めており、フェイスブックのドローン計画にとって脅威的な存在と言える。

 タイタンが買収案に合意するかどうかはいまのところ不透明。

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