代理店提案の航空券購入 意図的搭乗の可能性低く

 【共同】マレーシア航空機が消息を絶った事故で、イタリアとオーストリアの盗難パスポート(旅券)で出国し偽名で搭乗した2人は、タイの旅行代理店が薦めた航空券を購入したことが11日判明、意図的に同便を選んだわけではない可能性が強まった。航空券購入にはイラン人とみられる複数の男性が関与していたことも分かった。タイ警察や旅行業関係者が共同通信に明らかにした。

 旅行代理店は、同便を共同運航した中国南方航空の航空券を、イタリア人とオーストリア人の名義で販売した。マレーシア当局はテロ行為があった可能性も視野に捜査しているが、少なくともこの2人についてはテロなどに関与した疑いは小さくなったといえそうだ。

 タイ警察などによると、航空券はマレーシア在住の「アリ」と呼ばれるイラン人男性がタイ中部パタヤにあるイスラム教徒経営の旅行代理店に電話で発注。マレーシアの首都クアラルンプールからフランクフルトとコペンハーゲンへ行く「最も安いルート」を探すよう注文した。

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