米国人は水使い過ぎ〜自己評価の2倍と最新調査

 米国人は水の消費に関する認識が不足しており、自分が考えるよりはるかに多くの水を使っているという調査結果を、インディアナ大学の公共・環境政策研究者が発表した。

 ロサンゼルス・タイムズによると、調査はインディアナ大学のシャハジーン・アタリ助教授が、国内の成人1020人を対象にオンラインで行い、米国人は自己の予想の2倍の水を使っているという結果が出た。報告書は米科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載された。

 過去の調査では、平均的な米世帯で消費される水の28%がトイレで使われることが分かっており、環境保護局(EPA)は節水トイレの設置で消費量を大幅に削減できると見ているが、今回調査でこれを認識している人はわずか2%弱だった。

 普通のトイレは1回流すごとに約3.5ガロンの水を使うが、節水トイレは1.6ガロンしか使わない。また、トイレを流す回数を減らすことでも水は大幅に節約できる。

 次に節水効果が大きいのは洗濯機で、一般的なトップロード型は1回に約34ガロンを使うが、フロントロード型の節水洗濯機は15ガロン以下。

 しかし、「節水のためには何をするのが最も効果的か」という質問には回答者の約43%が「シャワーの回数か時間を減らすこと」と答え、次に多かった答えは「歯磨きなどで水を使わない時に蛇口を止める」で約17%だった。一般的にシャワーに要する時間は8〜8.2分で、8分を5分に短縮したところで家庭全体の節水量は約8%にとどまる。

 パシフィック・インスティチュートの水資源専門家によると、人が普通の生活をするために必要な水の量は1日13.2ガロンだが、2005年の調査では一般的米国人は推定約98ガロンを消費している。

 さらに米国人は、食べ物の生産に使われる水の量も過小評価している人が多い。消費者は、1ポンドの砂糖、コメ、チーズ、コーヒーの生産に必要な水の量はどれもほぼ同じと考えているが、実際には砂糖には157ガロン、コメは299ガロン、チーズは606ガロン、コーヒーに至っては2264ガロンもの水が使われている。

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