スマートフォンを30秒で充電 〜 イスラエルの新興企業が新型電池を開発

 イスラエルの新興企業ストアドット(StoreDot)は、スマートフォン用の電池をわずか30秒で完全充電できる新しいバイオ有機型フラッシュ電池を発表した。

 クリスチャン・サイエンス・モニター紙によると、同社が紹介した実演動画では、サムスンのスマートフォンにその電池の試作品を装着して充電器に接続すると、電池残量27%だった電池が30秒で100%に充電された様子が映し出されている。

 同社が開発した試作品は充電池であって充電器ではない。

 テッククランチ誌によると、その充電池に使われている技術はクアンタム・ドット・テクノロジーと呼ばれるもので、実用化にはまだ時間がかかる見込みだ。

 ストアドットのドロン・マイヤースドルフ氏は、「実演動画でも分かるように、試作充電池はスマートフォンのなかに入れるにはまだ大きすぎるため、1年以内に小型化し、2年以内には一日分に必要なエネルギー密度を確保し、3年後には商品化したい」と話している。

 価格は約60ドルと予想されるが、試作品から量産製品になる時点で価格が変わる可能性はある。

 同社はこれまでに総額625万ドルの投資を調達している。サムスンは同社に投資した企業の一つ。

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