35歳パッキャオ王座復帰 スーパースターに衰えも

 【共同】ボクシングの世界主要4団体で6階級制覇したマニー・パッキャオ(フィリピン)が12日にラスベガスで行われた世界ボクシング機構(WBO)ウエルター級タイトルマッチで王座に返り咲いた。2012年6月に敗れたティモシー・ブラッドリー(米国)に3—0で判定勝ちした試合では、35歳のスーパースターに衰えも感じられた。

 跳びはねるように打ち込む左ストレートが持ち味だが、踏み込みに思い切りがない。当たっても威力は少なかった。4回に右ストレートをもらってからは、慎重になったように見えた。

 左の強打が武器だった元世界スーパーバンタム級王者の西岡利晃氏は「踏み込みが読まれていた。サイドに動いて当てるという勝つボクシングだった」と戦術の変化を見てとった。右のカウンターでKO負けした12年12月の試合の影響を指摘したのは、世界4階級制覇したノニト・ドネア(フィリピン)で「体を引くのが早くてパンチに力がなかった」と語った。

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